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景観にかける

新年おめでとうございます。

お正月は読書をしておりました。

「景観にかける」 市原一子著 新評論社
 国立マンション訴訟を闘って

昨年さるコンサートでよくお見かけする石原一子さんの本が紹介されました。

2年前まで住んでいた立川市の隣町の国立駅は最寄り駅でした。
国立(くにたちと読みます)はお気に入りの本屋さん「増田書店」文具店の「金文堂」
自然食品「マナ」同じく「あひるの家」スーパー「紀ノ国屋」等々があり
毎日出かけていた街でした。
南口からまっすぐ南に伸びている大学通りは44mの幅があり
桜の古木と銀杏が両側に植えられていて四季折々心和む風景の街でした。

なんだか前置きが長くなりましたが
この本は東京海上火災保険会社の跡地(5300坪)を買った
(強面不動産屋?)明和地所と市民との闘いの記録です。
すさまじい脅しにも屈せず市民たちが立ち上がって
2002年12月18日に被告明和地所株式会社らは・・・・・高さ20メートルを
越える部分を撤去せよ。という判決も勝ち取りましたが
結局2006年最高裁で上告を棄却されて住民敗訴になってしまいました。
市民運動も無駄だったわけではなく「美しい国づくり政策大綱」が
国土交通省から発表されたり、自治体などが
マンションの高さ制限を設けたり、日本の社会が美しい国づくりに
大きく動き始めました。

すでにリタイアされて70代も後半になって住民運動の先頭に立ち
今までのキャリアを活かしながら美しい街を守ろうとされた石原さんに
自立している女性の魅力が溢れているように感じました。

あとがきにこう書いてありました。
「運動を通じて思うことは、日本人には臆病で感受性の乏しい人が
いかに多いかと言うことである。戦前の教育と違って、戦後は男女共学の教育、
個を大切にする民主主義教育を受けたはずなのに自分の頭で頭で考えて
自分の意見をもたないなどということは信じられない」
「意見のない者は首がないのも同じ」自分の意見をもっているのにもかかわらず
発言をしない人が多くなったのは何故なのだろうか。
誰にでも良く思われようという、ずる賢い人間が多くなったことは嘆かわしい。
こんな人たちは、娘の学校の父母会ですでに経験済みです。

日本人は衣・食・住のなかで、衣と食についてはとても素晴らしい美的感覚を持ち
その繊細な感性、妥協のないものづくり、そしてその表現力は世界にも類を見ない
ものをもっていると思うが、いかんせん住に関しては、個人の住居からまちづくりまで
信じられないほど無感覚で無秩序、そして無関心である。
おもちゃ箱をひっくり返したような環境のなかに甘んじて住んでいるケースが多い。
これは一体どうしてなのだろう。
この紛争にかかわって以来、ずっと心のなかで抱き続けてきた疑問である。

などなどわれわれ日本人が抱える問題が書かれています。
長くなったので書き足りないけれどこれでおしまい。

今年もどうぞ宜しくお願い致します。




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